【特別寄稿】韓国の核武装が招く費用と危険
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.11 11:25
日増しに高度化する北朝鮮の核兵器の脅威と米国の「核の傘」の信頼性に絶えず提起される懸念を見ると、大韓民国で独自の核武装についての議論があるのは十分に理解できる。主権国家の選択事項だが、韓国がいくつかの含意を綿密に考慮すれば核武装を選択する可能性は非常に低いとみる。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が米国本土を脅かすレベルに達すると、韓国では米国の都市が攻撃を受けても米国が果たして核兵器使用まで含む韓米相互防衛条約に基づき韓国を守るだろうかという懸念を提起されている。北朝鮮よりはるかに多くの核兵器を保有するソ連が米国を脅かした冷戦時代に、米国の北大西洋条約機構(NATO)同盟国が抱いた疑問でもある。当時、NATO同盟国は米国の核拡大抑止に頼る形で解決策を見いだした。
韓国も変わらない。韓米同盟独特の連合防衛体制、在韓米軍2万8500人、在韓米国人数十万人、歴代最高の両国関係と共同の価値を考えると、朝鮮半島での軍事衝突は米国の核心価値に直ちに影響を与えるため米国は断固対応するしかない。