【コラム】韓米同盟を基盤に中国と互恵関係追求しなくては(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.22 12:04
韓国は冷戦と脱冷戦時代に比較的有利な外交環境の恩恵を得ていたが、いまや建国以来最も難しいポスト脱冷戦時代を迎えている。5月に発足する新政権としては、確実なことは不確実性しかないという混沌の複合大転換期が招く高次方程式を解かなければならない。転換期にキーを間違ってつかめばその後遺症は長期にわたるという点で重大な責任がある。
現在の韓国外交は主要国との関係が冷え込み四面楚歌の孤立状況だ。文在寅(ムン・ジェイン)政権が力を入れた北朝鮮の核交渉はハノイでの米朝会談決裂後の膠着状態により北朝鮮の核能力だけが高度化し、北朝鮮が核放棄の戦略的決断をしていないことが明らかになった。北朝鮮は米中対立状況で中国を後ろ盾にして核武装完成とともに経済制裁と新型コロナウイルスによる難局を内部引き締めと自力更正で突破するという考えだ。