白紙一枚が「習皇帝」を揺さぶり、封鎖社会にも変化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.21 10:31
今年、中国国家主席第3期目を確定させて「ひとり天下」を構築した習近平体制に思わぬ試練を与えたのは大陸を覆い尽くした白紙デモ隊の波だった。中国政府の「ゼロコロナ」政策に対する小さな反発から火がついた白紙デモは一瞬のうちに中国全土に広がって習近平指導部を驚かせ、結局は当局の封鎖一辺倒政策の流れに変化を与えることになった。
小さな火の始まりは今年10月、中国共産党第20回全国代表大会(党大会)開幕数日前に北京市の高架道路に掲げられた「ゼロコロナ反対」の横断幕だった。習主席は第20回全国代表大会と第20期党中央委員会1次全体会議を経て党総書記に再選出され、毛沢東以来初めて3期目を始めることになった。習主席の「皇帝戴冠式」が近づき、街頭に掲げられたもののすぐに撤去された横断幕が大規模な反政府デモにつながるとは誰も予想できなかった。