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【コラム】不幸な大韓民国、「カ・フェ・イン」うつに陥った若者たち

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.20 11:28
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◇10~20代のメンタルヘルス危険水位

「統合失調症患者が入院する精神科閉鎖病棟が自害を試みた青少年でいっぱいです」

 
セブランス病院小児精神科の申宜真(シン・ウィジン)教授の話だ。申教授は「2019~2021年に延世(ヨンセ)大学相談センター長を務めていた時も精神的に苦しんでいる学生たちを多く見た」とし、「青年たちの精神健康が非常に危険だ」と指摘した。

韓国健康保険審査評価院によると、20代のうつ病患者は昨年17万7166人で、2017年(7万8016人)より127.1%急増した。不安障害患者も同期間、5万9080人から11万351人に86.8%増えた。

うつ病・不安障害患者が増えれば自殺率も高くなる。国内自殺率は2011年にピークに達し、継続して減少傾向にあるが、10~20代だけは反対に増加している。2017~2021年の10代の自殺率は4.7人(10万人当たり)から7.1人、20代は16.4人から23.5人に急増した。特に20代は全体死亡原因の56.8%が自殺であるほど問題が深刻だ。

「青春の影」は単に精神疾患や自殺を試みる一部だけに該当する話ではない。青年層全般で人生の幸福感を感じられない否定的な情緒が広がっている。ソウル研究院の市民幸福度調査結果を見ると、青年の健康・社会生活など5部門の幸福指数が全て下落し続けている。

具体的に2017~2020年の健康は7.7→7.2、友人関係は7.3→6.7、社会生活は7.3→6.4に落ちた。ソウル研究院都市モニタリングセンターのピョン・ミリ・センター長は「ここ数年間で20代の幸福度が急激に低くなった」と話した。青春の苦痛が大きくなり、幸福は小さくなった理由は何だろうか。

◇「欲しいものvs持っているもの」幸せのパラドックス

幸福経済学の創始者リチャード・イースタリン氏は「欲しいものと実際に持っているものの違いが幸せ」と言った〔『知的幸福論(An Economist’s Lessons on Happiness)』〕。幸せの3つの要素は(1)物質的富と(2)健康(3)家族を含む社会関係だ。健康・社会関係は幸福と正比例する。しかし、富は一定水準に達すると幸せを高めてくれない。まさに「幸せのパラドックス」だ。

パラドックスの理由は「持っているものが多いほど欲しいものも多くなるため」だ。物欲はとめどなく準拠基準が高まり続けるが、物質の所有によって得られる限界効用は下がり続ける。むしろ他人の状況に自分を置き換える社会的比較が加わると不幸を感じやすい。

最近拡散している「カフェインうつ」が代表的だ。これは「カカオストーリー・フェイスブック・インスタグラムなどで他人の幸せを見て相対的剥奪感を感じること」(ネイバー時事常識辞典)を指す。実際、米ピッツバーグ大学の研究(19~32歳1800人調査)によると、SNSアクセス頻度上位25%は下位25%に比べてうつ病発症リスクが2.7倍高い。

会社員のチェさん(女性、28)は、「SNSでブランドバッグで埋め尽くされた写真を見ると、みじめな気持ちになる」と打ち明けた。チョン・スヒョンさん(女性、24)は、年齢が低いほど、このような傾向が激しいようだと話した。チョンさんは「インフルエンサーのようになりたがる10~20代が多いが、残るのは失望だけ」とし「SNSの華やかさを平均と錯覚して自分を過小評価する」と語った。

◇幼い頃からSNS中毒

「カフェインうつ」が10~20代で深刻な理由はSNS依存度が高いためだ。『2020インターネット白書』によると、10代は週平均29.2回利用しており、親世代の50代(17.9回)よりはるかに多い。SNSを毎日使うと答えた割合は、10代(81.5%)、20代(74.9%)、30代(69%)、40代(62.5%)、50代(61.3%)、60代(44.1%)の順だ。

SNSに初めて接した時期も重要だ。申宜真教授は「既成世代(中高年層)はアナログで世の中を学んだ後、成人になってデジタルに接したが、10~20代は幼年期からデジタルを経験している」とし、「自我確立と人格成熟が足りない状態でデジタル依存が激しくなれば情緒調節能力と回復弾力性が弱くなる」と説明した。

以前より激しい青少年期の競争環境も比較ストレスを高める。特に学校生活と内申の成績を重視する随時制度(日本の学校推薦型選抜・総合型選抜に類似)の影響が大きい。鍾路(チョンノ)学院のイム・ソンホ代表は「学力テストや修学能力試験(日本の共通テストに該当)は競争者が全国の同年代だが、随時募集は自分の隣の同じクラスの友達」とし「随時募集の割合が2000年の3.4%から2020年には77.7%に急増した」と指摘した。

サムスンソウル病院精神健康医学科のチョン・ホンジン教授は「中学・高校の内申競争があまりにも殺伐としていて、友達をライバルと認識する場合が多い」とし「人々と付き合う方法をまともに学ばなければ成人になっても警戒性向を持つようになる」と述べた。チョン教授はまた、特に「大学でも就職競争を行わなければならないため改善される機会が少ない」と強調した。

激しい競争のせいで青年たちが早くから「バーンアウト(burnout、疲れた状態)」になったりもする。ネットマーブルのキム・ビョンギュ経営企画担当(COO)は「幼い頃から厳しく入試と就職競争にすべてをつぎ込んだあまり、いざ会社に入ってきた後は、むしろ情熱が持てなくなる場合もある」とし、「10年以上熾烈に苦労したから、今は休み休みやりたいという気持ち」と述べた。

◇幸せになるには社会的比較の減少を

若者の幸福感を高めるためには何をすべきか。高麗(コリョ)大学行政学科の具教俊(ク・ギョジュン)教授は「物質的成長に焦点を合わせた国家発展戦略を国民の生活の質を高める方向に目標を修正しよう」と提案した。また、「実効性のある福祉政策と均等な機会提供によって階層移動性を高めなければならない」と述べた。

幼い頃から順位をつけて他人との比較を強要する教育方式も変える必要がある。韓国教育学会長を務めた慶南(キョンナム)大学の金星烈(キム・ソンヨル)名誉教授は「入試では比較評価が避けられない側面があるが、教育全般では多様な物差しで学生の潜在力を引き出し、動機付けできるシステムを作らなければならない」と述べた。

個人の抑圧メカニズムとして作用する集団主義文化も改善しなければならない。高麗大学心理学科のチェ・ウンス教授は「規範が明確で違反した場合、強い処罰が下される『タイト・カルチャー(tight culture)』社会から抜け出さなければならない」と話した。「集団主義文化であるほど社会的比較が多く、相対的剥奪感を感じやすい」という理由からだ。

具教俊教授は「フィンランドは最も個人主義的な国だが、共同体文化が強く『タイト・カルチャー』の韓国は真逆」とし、「個人の自律性が尊重される社会ほど幸福度が高い」と説明した。実際、国連が発表した2022年世界幸福指数1位国家はフィンランドで、デンマーク(2位)・アイスランド(3位)など北欧国家が最上位に布陣している。

自らは自分の内面を育て、充実させなければならない。自分の価値観をしっかり持てば、他人との比較に振り回されない。ジョン・スチュアート・ミルが言ったように、自分の主体的決定に従って生きる人生が一番幸せだ。その選択が必ずしも正しいからではなく、自分のやり方で自ら決めて動く人生自体に意味があるからだ(『自由論』)。

ユン・ソクマン/論説委員

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