【中央時評】「闇の勢力」が敗北する2023年
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.13 10:14
私は休息時には善が悪に勝つドラマを好んで見る。あらかじめあらすじを探して、結末が曖昧だと気分を害するかもしれないと思って見ない。その度に隣に座る妻が舌打ちをしたりする。単純な私とは違って、妻はストーリーが複雑なジャンルの方が好きだからだ。恋愛時代、ヴィム・ヴェンダース監督の映画『ベルリン・天使の詩』を一緒に見た時、しばし居眠りして向けられた失望の目を未だ忘れることができない。
しかし、もっと人間らしい世の中を夢見るが、しばしば現実で失敗してきた私としては、幻想の世界でさえ敗北したくない。幸いにも最近のドラマのトレンドが私のような人たちをターゲットにしているようだ。『財閥家の末息子』、『シュルプ』、『わずか1000ウォンの弁護士』など傑作が豊作だ。今年の現実では「スーツを着た蛇」たちが勝利したが、これらのドラマでは弱者たちが善良かつ有能に勝利する。