주요 기사 바로가기

【中央時評】「闇の勢力」が敗北する2023年

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.13 10:14
0
私は休息時には善が悪に勝つドラマを好んで見る。あらかじめあらすじを探して、結末が曖昧だと気分を害するかもしれないと思って見ない。その度に隣に座る妻が舌打ちをしたりする。単純な私とは違って、妻はストーリーが複雑なジャンルの方が好きだからだ。恋愛時代、ヴィム・ヴェンダース監督の映画『ベルリン・天使の詩』を一緒に見た時、しばし居眠りして向けられた失望の目を未だ忘れることができない。

しかし、もっと人間らしい世の中を夢見るが、しばしば現実で失敗してきた私としては、幻想の世界でさえ敗北したくない。幸いにも最近のドラマのトレンドが私のような人たちをターゲットにしているようだ。『財閥家の末息子』、『シュルプ』、『わずか1000ウォンの弁護士』など傑作が豊作だ。今年の現実では「スーツを着た蛇」たちが勝利したが、これらのドラマでは弱者たちが善良かつ有能に勝利する。

 
なぜ、「闇の勢力」がこれまでの数年間、日増しに横行する世の中になったのだろうか。世の中が不確実性と閉ざされた未来のディストピアに変われば、私たちの挫折・怒り・不安を極端に押し出してウサギの穴に追い込むジョーカーたちが喜ぶからだ。人間らしい倫理を苦悩する「バットマン」たちは陣営内部で銃を撃つ者かメディアの有名税を渇望する者と揶揄される。ブライアン・クラース教授は『権力の心理学』で、今日のこの闇の勢力をマキャベリズム(実はマキャベリに対する誤解だが)、ナルシシズム、ソシオパスという3つの要素に要約している。手段が目的を正当化したり、病的な自己愛、そして良心に鉄板を巻いた人々のことだ。この3つを完璧に装着した者として思い浮かぶのは誰か。私は一寸もためらわず、これまで勢いに乗ってきたトランプ元大統領を選ぶ。

この闇のタイプがソーシャルメディアなどの狂気に満ちた文法を利用して最近、粘り強く成功する現実がしきりに私をNetflix(ネットフリックス)内の想像の世界に追い込む。ところが、それも最近は面白みが落ちてきた。この狂気を風刺するSFシリーズの『ブラック・ミラー』より現実で繰り広げられる「代替現実」の方が超現実的だからだ。

うつ病に陥った私にクラス教授は心配するなと安堵感を与える。彼によると、このような「闇の3要素」タイプは成功すれば、その特有の衝動性、傲慢、極端な危険感受傾向で自ら自分を破壊するという。そのためか、彼らは当選すれば立法の成果が微々たるものだという研究結果もある。しかし、著者に不満を言いたい。 あなたはそれでも最小限の原則と常識で牽制が一部通用する国に住んでいるが、お互いに闇の3要素を仲良く共有し、互助する大韓民国は、どんな新たな突破が可能だろうか。

私の質問を予想したかのように、著者はすべての権力者に対する市民の無作為な綿密な監視を強調する。まあ、それでもトランプが住む米国は刑事事件で無作為に選ばれる市民陪審員団が検察の起訴可否を判断する最小限の装置がある。 そして独立的な監察組織などが中央と地方および各領域で作動することもある。 検察王国であり、監査院長が大統領選挙に出る韓国では夢のような話だ。牽制しなければならない野党も、検察対警察、与党対野党エリートの権力調整には関心があるが、究極的にどのように市民が統制するかについては関心が低い。私は数十年間、盧武鉉(ノ・ムヒョン)と魯会燦(ノ・フェチャン)を通じて、これまで進歩の核心的価値は市民の共感と参加、そしてエリートに対する統制で学んできたが、私の教科書が間違っているのか。

しかし、冷笑主義に陥った私を著者は本の最後の章で諭す。より良い人が私たちを導くことができるという希望を捨てないようにしようということだ。そして、より賢明に採用し、無作為に選ばれた市民が権力者をさらに監視するシステムを設計しようということだ。彼は指導者たちに責任の重さを思い出させるれば、人をただの治療の対象や麻薬検査の対象ではなく、尊厳ある人格として尊重させることができると信じているようだ。

著者の楽観に完全に同意することは難しいが、幸い現実で闇の3要素を備えた人々を揺さぶる小さな変化の波は始まった。例えば、その最大の象徴であるトランプ元大統領は、相次ぐ3回の選挙敗北で魔法のコートが脱げかけている。まだウサギの穴に深くはまった狂気のウサギたちのおかげで持ちこたえているが、2016年以来、最も驚くべき変化だ。これは陣営を越えて民主共和国の価値と品位を守ろうと努力したバイデン政権と民主党、共和党の一部の勇気ある者たち、法務部と裁判所、そして市民監視と参加努力が共に作った小さな結実だ。 特にミレニアルとZ世代が中間選挙で結集し、この「闇の勢力」に今年最後の打撃を与えた。

来年は「闇の3要素」の主人公たちが米国はもちろん、韓国、ひいては全世界で決定的に弱体化する転換期になれば良い。現実では、たとえ弱くても優しくて有能な勢力が単純に勝ち、ドラマではより複雑なプロットの物語を楽しむ一年を共に作っていくことを切実に願う。

アン・ビョンジン/慶熙(キョンヒ)大学未来文明院教授

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0
    TOP