「セウォル号の原因、6対2だったが…政治の影響で3対3になった」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.06 14:13
◆「専門家が活動する領域が消える」
10月27日、大韓造船学会(会長イ・シンヒョン)と科学技術団体総連合会(会長イ・ウイル)が共同で「セウォル号沈没惨事-科学的災難分析について」というテーマで共同フォーラムを開催した。梨泰院惨事の2カ月前の9月に社惨委がセウォル号の沈没原因を客観的、正確に明らかにしなかった最終報告書を出したことについて、造船・海洋関連科学者が公開的に異議を提起した。
蔚山大造船海洋工学部のチョ・サンレ名誉教授(69)はその日に声を出した科学者の一人だ。造船学会長を務めたチョ名誉教授は「潜水艦など外部の衝突の可能性に言及した船調委の報告書の開かれた案は除外すべきシナリオだ。衝突事故ならば痕跡が必ずあるべきだが、セウォル号の船体外部には衝突の痕跡を見られなかった」と述べた。そして「セウォル号事故は遵守すべき法規・規定・基準を遵守せずに発生した典型的な後進国型の海洋事故」という結論を出した。