【社説】サムスンが初の女性社長輩出、娘たちに希望を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.06 10:45
サムスンからオーナー一家出身以外の初の女性社長が出た。サムスン電子は昨日、2023年定期社長団人事を発表し、DX部門グローバルマーケティングセンター長の李英熙(イ・ヨンヒ)氏がグローバルマーケティング室長社長に昇進したと発表した。李社長はロレアル出身のマーケティングの専門家で、2007年の入社後、ギャラクシー・マーケティング成功ストーリーを作った人物だ。2012年に副社長に昇進し、これまでサムスン初の専門経営者の女性社長候補として言及されてきた。サムスン電子はこの日、「サムスン電子初の女性社長輩出」と明示し、「力量と成果のある女性副社長を社長に昇進させ、女性人材に成長ビジョンを提示し、果敢に挑戦できるきっかけを設けた」と伝えた。
韓国の大企業を代表するサムスン電子から初めて女性社長が出たというのは「晩時之歎(時期が遅いことへの嘆き)」だが、韓国社会が祝うべきことであり、同時に反省すべきことだ。この国では依然として「娘」たちが生きていかなければならない社会の中のガラスの天井が厚い。21世紀の韓国女性は男性と同じように学び、育つが、社会に入ると冷酷な男女差別を経験しなければならない。就職するのに男性よりも多くの困難を経験しなければならない。結婚後は妊娠・出産と育児の負担を負わなければならない。このような中、人事上の不利益を被るのが常だ。いつのまにか男性も育児休職を使う時代が保障されたが、育児休職を使う男性職員は未だ「勇気ある者」と見なされる職場が大半だ。