【中央時評】中露朝発の反作用が押し寄せる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.23 15:07
現政権に入って6カ月が過ぎた。外交にも大きな変化があった。強い対北朝鮮政策と同盟の強化が特徴だ。何よりも注目されるのは米中、米露の間で米国に大きく傾いた政策だ。現政権は米国のインド太平洋戦略、サプライチェーン、台湾海峡、南シナ海、新疆ウイグル、ウクライナにいたるまで歴代政権がためらってきたイシューで米国に積極的に同調した。こうした政策の旋回は政権発足直後あった韓米首脳会談から始まり、最近プノンペンで開かれた韓米、韓日米首脳会談にいたるまで続いている。
米国はこれを歓迎しながら韓国を韓日米の連携と米国が主導する対中国、対ロシア牽制構図の重要な参加者にしようと努力している。客観的にみると、北朝鮮が対話を断って挑発に向かえば北朝鮮にタフな対処をせざるを得ない。同盟も強化するしかない。米中、米露の対立が深まり、国際秩序が米国と中露間の陣営構図に移行する状況で、韓国のように米国の同盟であり西側と深い関係がある貿易大国があいまいな位置に立つことはできない。米国と連携するしかない。
問題は、その道に進めば中露朝からの反作用が避けられないが、これにどう対処するかだ。中露朝との対立が深まって外交が作動する空間が大幅に縮小する可能性がある。その場合、韓半島(朝鮮半島)非核平和統一の余地も大きく減る。冷戦時代の韓国の外交がそうだった。当時、韓国は陣営対決の最前線で中露朝と断絶していた。21世紀の韓国の外交がその道に進むことはできないだろう。