<チャイナインサイト>韓日中協力は不可能? 韓半島・環境など共同の利益見つけなくては(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.23 10:48
成均中国研究所の李熙玉(イ・ヒオク)所長は中国の未来と関連し3つの類型を想定する。国際社会で協力的姿勢で経済発展を追求する中国、権力が大きくなり自身の意志を投射しようとする攻勢的な中国、経済発展後政治的に混乱する中国がそれだ。現在の中国は自己決定権を守るために民主化をあきらめ権力集中の誘惑に落ちた姿だ。これに伴い、今後の米中関係は制度・談論・理念競争が長期化する見通しだ。
台湾問題でも力の対決を準備する道に入った姿だ。過去中国の統一をめぐる議論は、中国が近代化に成功すれば台湾統一が自然になされるという立場だったとすれば、現在の習近平の統一論は中国が近代化を達成するためには台湾統一が優先的になされなければならないという立場に変わった。こうした談論の変化が台湾問題をさらに解きにくい構造にしている。
米中がそれぞれ自分の主導権を主張する中でその他の国は米中が引き起こした構造的変化により発生する大きな悲劇と災難を予感している。特に韓国のような地政学的中間国であり通商文化国は能力を発揮する市場と舞台がますます狭くなっている。韓日中の学者はいずれも現在の危機の中に互いの不信があると指摘する。同じ時空の中にある韓日中がそれぞれ異なる「世界」を構成しているということだ。