<北朝鮮ICBM発射の波紋>米MD網の迂回打撃可能になる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.20 13:22
北朝鮮が18日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は北朝鮮がこれまで意欲的に開発を推進してきた「火星17型」と推定される点で国際社会の耳目を集中させている。火星17型が飛行距離など性能の側面で「火星15型」など北朝鮮が保有する既存のICBMとは次元が違う破壊力を持っている点からだ。特に1万5000キロメートルという最大飛行距離は米国西部だけでなく首都のワシントンDCなど米本土全域を打撃できる距離であるだけに韓米両国も北朝鮮が果たして火星17型の技術開発に成功できるか鋭意注視してきた点で今後の影響もまた少なくないと予想される。
実際にこの日北朝鮮が発射したICBMの軌跡は3日に発射されたICBMとは異なる。当時ミサイルの最高高度は1920キロメートル、飛行距離は760キロメートル、速度はマッハ15だった。軍当局はこれを根拠に北朝鮮が1段と2段推進体分離までは成功したがその後宇宙に出て行き、大気圏に再突入するICBMの正常飛行には失敗したと分析した。最高高度6100キロメートル、飛行距離1000キロメートルと分析されたこの日のICBMの軌跡も2017年11月に北朝鮮が発射した火星15型(最高高度4475キロメートル、飛行距離950キロメートル)より一歩進んだ姿を見せた。北朝鮮が新型ICBMである火星17型の実験に成功した可能性があるという意味だ。