<準備できていない「老人共和国」韓国>高齢者の貧困・自殺率 OECD1位
ⓒ 中央日報日本語版2022.11.19 13:15
高齢者の貧困率は高齢者のうつ病、さらには高い自殺率につながる。韓国の高齢者自殺率(人口10万人あたり46.6人)はOECD(平均17.2人)の中で圧倒的に多い。これは高齢で活動が少ない70代・80代だけの問題ではない。働きたくても職場を得られない60代の高齢者の喪失感と無気力も大きい。それでうつ病になったりもする。
68歳のチョン・イルヒョンさんは4年ほど前に退職した後から急激に生活が崩れた。チョンさんは「一日中することがないので無気力、うつ病になった」とし「このままでは死んでしまうと思って警備員の仕事でも探しているところ」と語った。
このように物質的貧困に続く精神的貧困が深刻だ。ソウル女子大社会福祉学科のチェ・ヘジ教授は「貧困と健康状態が自殺の背景なら、具体的に自殺を呼ぶのは心的孤独といえる」とし「自分はこの社会で必要のない存在なのかという疑問と挫折が極端な選択につながったりする」と話した。