梨泰院惨事のずさんな対応疑惑、警察庁長官室など55カ所家宅捜索へ…関係者の相次ぐ召喚予告(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.09 07:39
特別捜査本部は現在までイ・イムジェ前署長や柳美眞総警、パク・ヒヨン区長、チェ・ソンボム龍山消防署長など6人を立件したが、この中で総警以上の警察幹部は2人だ。事故地域を管轄する龍山署長だったイ総警は業務上過失致死傷と職務遺棄の疑いで、惨事当日ソウル庁当直状況管理官だった柳総警は職務遺棄の疑いで立件された。尹庁長とキム・ソウル庁長執務室などに対する押収捜索は「この2人(イ総警、柳総警)の容疑を立証するためのもの」というのが特別捜査本部関係者の説明だ。押収物の分析が終われば、イ・イムジェ前署長、柳美鎭総警、パク・ヒヨン区長、チェ・ソンボム署長など関連者が特別捜査本部に召喚される見通しだ。
イ総警は先月29日午後10時15分、梨泰院惨事発生後50分後の午後11時5分、梨泰院交番に到着し、警察総合状況室を離れた柳総警はそれから34分後に初めて報告を受けて状況室に戻ったことが分かった。警察は2人の疑惑立証に集中している様子だが、法曹界では越えるべき山が多いという見方が出ている。
イ総警の場合、業務上過失致死傷の疑いは争う価値があるというのが法曹界の見解だ。判事出身のある弁護士は「事故が起きないようにどのように措置を取ることができたかに関連しては業務上過失致死傷疑惑を適用できそうだ」と話した。