韓国、「核には核」戦術核再配備論が浮上…周辺国が反発の可能性
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.13 09:02
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が露骨化した無差別的な核の脅威が結局、韓半島(朝鮮半島)内の「戦術核再配備論」に火をつけた。移動式発射車両(TEL)と潜水艦、列車を活用したミサイル発射に続いて貯水池からも戦術核を装着できるミサイルを発射するなど北朝鮮が核の臨界値「レッドライン」を越えた中、「核は核で対応すべき」という声がまた出ている。与党関係者は12日、中央日報との電話で「戦術核再配備を含めて核力量を最大化できる案について米国と協議する」と明らかにした。
戦術核再配備論が登場した背景は、北朝鮮の核攻撃に対して設計された現在の先制打撃(キルチェーン)、韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、大量反撃報復(KMPR)など通常兵器を活用した「3軸体系」では、高度化した北朝鮮の核能力を抑止するのに限界があるという判断のためだ。特に金委員長が韓国全地域の指揮体系と港湾、空港など主要施設を目標にした事実上の「先制戦術核攻撃」訓練を公開指揮し、外交関係者の間ではすでに「有事の際、北の対南核攻撃は言葉だけの脅迫でなく実質的な脅威」という懸念が強まっている。