【コラム】アンボワーズの太極旗、ソウルの旭日旗
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.12 09:48
フランスのパリから車で3時間ほどの距離にあるロワール県。15、16世紀のフランスの政治中心地であり、1000余りの大小の城が集まっている。このうち国王が暮らしたアンボワーズ城に8日、太極旗(韓国の国旗)が掲揚された。両国関係増進のための韓仏クラブ・仏韓クラブ出席者を歓迎するための城主の歓待だった。この城の600年余りの歴史で太極旗が掲げられたのは初めてだ。城主は「韓国とより多くの交流したい」とし「ソウル古宮との姉妹提携も考慮している」と伝えた。城から約500メートルの距離にはクロ・リュセという邸宅があるが、レオナルド・ダヴィンチが晩年を過ごしたところだ。この邸宅を所有する家門の代表する方は韓仏クラブに韓国語で制作された邸宅案内パンフレットを配りながら「韓国と交流拡大を望んで制作した」と語った。
これに先立ち6、7日、首都パリでもフランスの関心と歓待は印象的だった。フランス政府は1855年から外交の心臓部の役割をしてきたケー・ドルセーの外務省庁舎に韓仏クラブを招待した。フランスの人気ネットフリックスシリーズに『ケー・ドルセー』というドラマがあるほど敬われている空間だ。昼食会を主催した投資担当相は韓仏クラブの出席者をあらかじめ熟知してあいさつする誠意を見せ、ワイングラスを手に韓国語で「乾杯(コンベ)」と言った。このようにフランスに太極旗がはためき、韓国語案内パンフレットが印刷され、「乾杯」の声が響く頃、韓半島(朝鮮半島)の北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が戦術核訓練をし、韓国の野党第一党代表は「旭日旗」批判を始めた。