【中央時評】差し迫った4大地政学リスク=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.12 14:24
大韓民国は4つの重大な地政学リスクに直面している。1つ目はロシア大統領ウラジミール・プーチン・リスクだ。狭めていえばロシアがウクライナ戦争で核兵器を使用する可能性だ。プーチンも自身とロシアを破滅させることができる核兵器の使用を避けたいだろう。しかし彼の期待とは違って西側に向けた核の脅しが通用せず、エネルギー危機が欧州のロシア対抗意志を挫けない場合、彼は核使用以外には代案がないと考えるかもしれない。しかしいくら低威力の核兵器を使用するとしても、これは途方もない波及効果を招くはずだ。米国と欧州は相応の代償を払わせる対露軍事作戦を展開し、その結果、戦争が手の施しようもなく拡大することも考えられる。
2つ目は中国主席の習近平リスクだ。3期目の決定後、彼の台湾政策はどう変わるだろうか。個人的に大きな成就をつかんだため、以前より穏健な対外政策を展開しようとするだろうか。それとも中国統一という歴史的課題を成し遂げようとして香港のように台湾も掌握しようとするだろうか。彼の理念と性格を考慮すると、台湾にさらに強い圧力を加える可能性が高い。台湾を地理的に封鎖したり侵攻したりする可能性も排除できない。中国人の意識も変わった。2004-10年に実行された中国の学校のカリキュラム改編を研究した論文によると、この教育を受けた生徒らは自国の政府と制度をより一層信頼することになったという。日本の専門家らは最大の地政学リスクに中国の台湾侵攻を挙げている。中国対日米間の戦争が起こることもあるという意味だ。