【コラム】韓国にしかない産後ケアセンター
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.19 11:42
産後ケアセンターは韓国にしかない。一部の国に似たような施設が存在する事例もあるが、産後ケアセンターが社会的に普遍化した国は韓国が唯一だ。議論の余地がある部分は事実ではなく解釈だ。一体なぜ韓国では変わった形の産後ケア文化が発達したのかということだ。韓国式産後ケアが行き過ぎた部分も多いが、産後ケアセンター自体は国内外の制度的違いと文化的変化がかみ合って作り出した韓国固有の現象だと読むのがはるかに合理的だ。
出産後のケア管理の必要性は国家間に違いがないが、対処方法には差がある。主要先進国では産婦が出産後、産後ケアセンターのような施設に入所しない。そのような施設がないだけでなく、産婦本人はもちろん配偶者も長期間の産休(maternityleave)を使うことができるので、自宅でも夫婦同士の療養が可能だからだ。代わりに専門的な産婦のケアに穴が生じかねないため、国や地方自治体などの補助を受けて専門的な産後ケア人材が家庭に派遣され産婦を助けるが、韓国では男性の育児求職とケア人材の支援がないというのが問題だ。