韓国企業、「原材料・金利・為替」の3重苦を耐え抜け
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.21 09:25
世界経済に暗雲が垂れ込め韓国企業の緊張感も大きくなっている。原材料価格と為替相場、金利がともに上昇する「3高」現象が重なり、主要企業の経営キーワードは「危機管理」に変わっている。
サムスン電子、サムスンディスプレー、サムスン電機、サムスンSDIなどサムスンの電子系列会社社長団25人は20日、京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)のサムスン人材開発院で連続会議を開いた。午前7時30分に始まった会議は8時間近く続いた。李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が18日に欧州出張から戻り、技術と優秀人材確保、柔軟な組織文化作りの重要性を強調したことを受け、韓宗熙(ハン・ジョンヒ)サムスン電子副会長が社長団を招集したという。サムスンが電子系列会社社長団会議を個別に開いたのは今回が初めてだ。サムスンは主要系列企業の最高経営責任者(CEO)が参加する水曜社長団会議を2017年2月に廃止している。
サムスン電子関係者は「世界市場の現況と見通し、事業部門別のリスク要因、未来の収益源育成、新しい組織文化などを幅広く議論した」と伝えた。韓副会長は「国際情勢と産業環境、世界市場の状況が急変している」として、技術リーダーシップ確保、リスク点検などを注文したという。この日議論された内容は21日から開かれるサムスン電子の上半期グローバル戦略会議でも共有されるものとみられる。突然の社長団会議招集に財界では「サムスンが近く『非常経営』に入るのではないか」という観測も出ている。