【コラム】第一歩を踏み出すヌリ号、韓国宇宙開発の飛躍への信号弾(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.20 11:58
また、スペースXは完全な再使用が可能で、100トン以上を地球の低軌道に上げることができる超大型発射体「スターシップ」を開発中だ。来年、民間人最初の月旅行を実現し、長期的に有人火星探査にスターシップを使う計画だ。NASAは有人月探査プロジェクト「アルテミス計画」の一部で、開発費が23兆ウォン(約2兆4000億円)に至る宇宙発射体「SLS」を開発している。この発射体で有人月面探査宇宙船「オリオン」を月に送る計画だ。同時に、欧州宇宙機関(ESA)は21トンを地球低軌道に乗せられる宇宙発射体「アリアン6」を、中国も140トンを地球低軌道に乗せられる超大型発射体「長征9号」を開発中だ。
2016年メキシコ・グアダラハラで開催された国際宇宙大会でイローン・マスク氏は火星に100万人が居住する都市を作ると宣言した。このためには一度に100人以上を収容できる宇宙船1000隻以上が必要だ。マスク氏は人類が月面に着陸して60年となる2029年には最初の有人火星着陸が可能になると予想する。人類が地球以外の他惑星に居住する種族になることをわが世代も見ることができるかもしれない。