フィジーのIPEF加入に…中国、南太平洋で滑走路確保「ここ」を狙う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.30 08:13
米国と中国の覇権競争が南太平洋の島国へ向かった。27日にフィジーが南太平洋の島国では初めて米国が主導するインド太平洋経済枠組みに参加することにしたと米国政府が正式に発表した。IPEFは中国を牽制するための経済共同体だ。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はこの日「米国の近いパートナーであり地域のリーダーであるフィジーは気候危機を解決し良質の雇用を創出するクリーンな経済を作ろうとするわれわれの努力に加えIPEFに重要な価値と観点を加えるだろう」としながらフィジーのバイニマラマ首相に感謝を表明した。
2006年の軍事クーデターで執権してから親中路線を歩んできたバイニマラマ政権の電撃的なIPEF加入は王毅中国外相のフィジー訪問を翌日に控えて電撃発表された。英フィナンシャル・タイムズはフィジーの決定が太平洋の島国をめぐって広がった争いで米国に多少の安堵を提供したと評価した。バイニマラマ首相は他の南太平洋の国より中国との関係を相対的により精巧に管理してきた。フィジーは中国の資金貸付が自国に役立たないと判断すれば拒否するなど、親中路線を維持しながらも実益を追求してきた。