「神はロシアの味方、これは聖戦」…総主教の言葉に3億人の東方正教会教徒が大反発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.20 08:20
東方正教会の最大教派であるロシア正教会の最高指導者キリル総主教(モスクワ総主教庁)が戦争を称賛する言動で東方正教会が真っ二つに割れる危機に直面している。キリル総主教は最近、ウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵攻を「神聖な(Sacred)」戦争だと賛美し、欧州はもちろん米国の東方正教会もキリル総主教に反対し始めた。
1000年の歴史を持つ東方正教会は、ローマカトリック教・プロテスタントとともにキリスト教3大分派の一つで、信徒の数は約3億人に達する。
18日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)はイタリア・米国・フランス・オランダなどの正教会がウクライナ事態以降、キリル総主教に強く反発していると伝えた。米国の一部信者は教会を変え、フランスでは正教会の神学生が主教にモスクワ総主教庁との決別に対する署名活動を行った。また、イタリアのウディネ正教会ウォロディミル・メルニチュク総主教は「モスクワ総主教が神学ではない国家イデオロギーを支持することに関心を持っていることを知った」とし「(キリル)総主教はウクライナの人々を裏切った」と話した。メルニチュク総主教は先月31日(現地時間)、モスクワ総主教庁とのすべての関係を切るという内容の手紙を書いた。