【コラム】コロナがエンデミックになろうとしているのにいまから国産ワクチン開発?=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.12 16:03
韓国疾病管理庁は先月21日、SKバイオサイエンスが開発中の新型コロナワクチン1000万回接種分を購入する契約を締結した。2020年1月、韓国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)によって1人目の患者が登場してから約2年で初めて国産ワクチンを購入することにした。まだ開発は終わってはいないが「ワクチン主権」を強調してきた韓国政府が初めての収穫を目の前に置いたといえる。
ところが契約締結半月後の今月7日、海外から導入している新型コロナワクチンが残っていたため政府が1748万回分の輸入を取り消す決定を下していた事実が明らかになった。コロナ事態の初期には後手導入で国民を焦らせていたワクチンが今は過剰輸入で海外製薬会社に購入の取り消しをお願いしなければならない状況になった。巨額を投じて外国から購入したワクチンの相当量をすでに捨てている実情だ。一日接種者が減り、今年に入っただけで60万回分以上が廃棄された。11日に発表した一日感染者数は10万人以下に落ち、政府は「ポストオミクロン」方針について頭を悩ませている。60歳以上の国民10人に9人が3回まで接種を終えた状況で国産ワクチンの開発にどのような意味があるのだろうか。