福島汚染水に続きワクチンまで…文-バイデン、足並み乱れ止まらず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.28 06:59
米国が余裕分のアストラゼネカ(AZ)ワクチン6000万回分を外国に支援することにした。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「ワクチン開発国の自国優先主義」と「強大国のワクチン買い占め」を批判した直後だ。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は26日(現地時間)、「(ジョー・バイデン)政府が今後数カ月間、米国で生産したAZワクチンを共有する方案を検討している」と明らかにした。サキ報道官は「AZワクチンが米国内で承認されていない点を考慮すると、今後数月間、米国の新型コロナ対応でこれを使う必要はない」と説明した。米食品医薬品局(FDA)が今後数週間以内に検討を終わらせれば1000万回分をまず支援することができ、現在生産中の5000万回分は5~6月ごろ船積みできるという説明だ。
これに先立ち、文大統領は26日、首席・補佐官会議で「余裕がある時はすべての国々が連帯と協力で同じ声をあげたのに、自国の状況が差し迫るようになると、連合も国際共助もすべて後回しにされて国境封鎖とワクチン輸出統制、買い占めなどで各自生き残りを図っている」とし「全世界的なワクチン生産不足とワクチン開発国の自国優先主義、強大国のワクチン買い占め」をワクチン需給難の原因に挙げた。文大統領は国名を取り上げることはなかったが、事実上、米国に対する批判とも同じだった。文大統領の発言12時間後、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部のアドバイザー、アンディ・スラビット氏は「米国はAZワクチン6000万回分を利用可能なときに外国に供給する」とツイートした。その20分後にはサキ報道官が会見でこれを再確認した。結果的に米国がワクチンを外国に共有すると公式発表する12時間前に、文大統領がワクチンを握りしめて放さないという趣旨で米国を狙撃した格好になった。