北京冬季五輪でドーピング議論を起こしたロシアオリンピック委員会のフィギュアスケート代表カミラ・ワリエワが帰国後コーチ陣とファンに感謝のあいさつをした。

ワリエワは２１日、インスタグラムに「あなたはあなたがすることに関する限り絶対的なマスターだ。あなたは単純にトレーニングだけでなく自身を克服する方法を教える。これはスポーツだけでなく人生を生きていくのに役立つ助言」としながらエテリ・トゥトベリゼ氏やダニイル・グレイヘンガウス氏らコーチ陣に感謝を伝えた。

当初ワリエワは北京五輪最高のスターに挙げられた。だがフィギュアスケート団体戦優勝後に禁止薬物服用の事実が摘発され激しい非難を受けた。負担と圧迫感の中で行われた女子シングルフリーではミスを連発して４位となりメダル獲得に失敗した。世界アンチドーピング機構（ＷＡＤＡ）は昨年１２月に採取された尿サンプルから禁止された心臓薬のトリメタジジンの陽性反応が出たワリエワのコーチであるトゥトベリゼ氏も調査する計画だ。

ワリエワは１９日に帰国したが、空港などで出迎えた自国のファンは叱責の代わりに熱い拍手を送った。彼女は自身を暖かく迎えたファンに「つらい時期に私とともにしたすべての人に感謝したい。彼らは私の味方になってくれ、私が自信を失わないようにした。私を考えてくれた人、祈ってくれた人、私を信じてくれたすべての人に感謝する」と伝えた。

ドーピング疑惑に対する反省や謝罪メッセージはなかった。代わりにワリエワは「ファン、家族、友達、コーチ、ロシアオリンピック委員会（ＲＯＣ）チーム全体、祖国、全世界の人々に感謝する。ありがとう！！！　私は永遠に感謝します！！！　私はこれを常に記憶しありがたさを感じながらあなたのために向けスケートをするだろう」と明らかにした。