10代選手に「賞味期限」…教え子の髪の毛を掴む悪名高い露フィギュアコーチ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.22 06:56
2014年前まで「エテリ・トゥトベリーゼ」という名前を知る人は多くなかった。今年47歳のエテリ・トゥトベリーゼは同年のソチオリンピック(五輪)で開催国ロシアにフィギュアスケートメダルをもたらした一等功臣の一人に選ばれた。ロシアに団体戦金メダルをもたらす輝かしい功績を収めたユリア・リプニツカヤ選手のコーチだったためだ。ウラジーミル・プーチン大統領はトゥトベリーゼをクレムリン宮に呼んで直接勲章を授けて記念写真を撮った。
ソチの次の2018年平昌(ピョンチャン)五輪でもトゥトベリーゼが育てたアリーナ・ザギトワ選手が金メダル、エフゲニア・メドベージェワ選手が銀メダルを首にかけた。国際スケート連盟(ISU)は2020年トゥトベリーゼを「今年のコーチ」に選定して賞を与えたこともある。そのようなトゥトベリーゼが20日に閉幕した北京冬季五輪で「虐待のアイコン」になった。有望株だったがドーピング疑惑が浮上し、結局演技中に数回転倒して4位に留まったカミラ・ワリエワ選手のコーチだったためだ。競技直後に泣いて戻ってきた15歳の少女ワリエワにトゥトベリーゼが「なぜあきらめたのか」と言って責める場面は全世界に生中継された。トゥトベリーゼが10代前半の青少年有望株に対して薬物投与および極端な食事制限などを併用してトレーニングしてきた事実も明らかになった。