遊興飲食店になったウクライナのバンカー…「これで戦争に備えろと?」嘆き極限
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.18 09:08
ウクライナ北東部ロシア国境地帯からわずか40キロメートル離れたハリコフ。人口140万人が住むハリコフはウクライナ第2の都市で、ロシア侵攻時の潜在的ターゲットに挙げられている地域の一つだ。先月、ウクライナ政府はハリコフを含む各大都市の市民が、ロシア軍空襲時に退避できる地下避難所の位置を地図に表示してウェブサイトに掲載した。ハリコフ民防衛のイバン・スコール局長は現地メディアのインタビューで「我々の地域内には地下バンカー4300カ所があるが、このうち約80%が使用する準備ができている」と説明した。
だが、15日(現地時間)、英国スカイニュースがハリコフ現地を取材した結果、100カ所余りだけが地図上の位置と一致し、これさえも96カ所は出入り口に鍵がかかっているか、到底人が過ごせる場所とはいえない水準であることが明らかになった。避難所を試しに訪ねてみたという地域住民は室内の状態が最悪だとし、首を横に振った。妻が臨月だというある市民は「マンション団地の下の避難所は下水道が浸水していて悪臭がひどい」とし「戦争が近づいても、到底妻を連れてここに逃げて身を守ることはできない」と懸念した。スカイニュースはロシア軍の空襲時、ウクライナ国民が身を隠すことができる臨時の避難所の維持・管理が適切ではないと指摘した。