【コラム】ロシア軍精鋭10万人兵力を国境に集結させたプーチン大統領の思惑(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.08 14:02
長い間忘れられつつあった「スーパーパワー」ロシアが帰ってきた。実際、ロシアは米国と中国のG2体制で疎外され、関心事の圏外に遠ざかっていた。1991年12月25日にミハイル・ゴルバチョフ氏が大統領から退きながら解体したソ連を継承したロシアは過去30年間、歴史の裏道に押し出された。
苦難の30年間が過ぎた今、ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、自国の人権・民主主義とウクライナへの介入を問題視する米国・欧州に対して猛烈に対抗している。天然ガスなどエネルギー資源とこれまで開発・蓄積してきたハイブリッド戦術を前に出しながらだ。プーチン大統領はこれを通じて、米国と中国の対決に縮小されてきたグローバル覇権競争構図の中でロシアの存在感を強め、勢力均衡の軸を移動させようとしている。