「病床だけ無理に作って何になる…今年だけで医師・看護師が206人辞めた」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.24 10:08
「病床は何とかして用意するといいますが、そもそも患者を世話する医療スタッフがいません。2年間使命感でやってきた医師・看護師が『もうこれ以上耐えられない』と言って相次いで辞職願いを出します」
ソウル医療院のチョン・グァンヒョン行政副院長は22日、中央日報とのインタビューでこのように吐露した。ソウル医療院は昨年1月30日、韓国で5人目の感染者の治療を皮切りに、2年間にわたって新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の担当病院として運営してきた。その間、中浪区(チュンナング)本院と江南(カンナム)分院、生活治療センター2カ所で2万375人の新型コロナ患者が入院治療を受けた。韓国内の医療機関のうち最も多い新型コロナ患者を世話したことになる。新型コロナ事態の開始と共に任期をスタートしたチョン副院長はその業務を「医療スタッフではないが、彼らが他のことに気を使わずに診療に没頭できるように支えること」と説明した。2年間で医療院で発生した感染者は10本の指で数えられるほど少ない。チョン副院長は「2000人余りの職員が共に努力してくれたおかげ」としながら「内部感染者の発生時には動線を一つひとつ把握するなど追加感染遮断のために努めている」と説明した。