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韓国の致命率、英国の4倍…「接種率80%」もK防疫に失敗した理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.11 10:15
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新型コロナウイルスの感染拡大が尋常でない。大統領は感染者1万人まで対応できると明らかにしたが、5000人でも現場は混乱している。先日の「国民との対話」でもまた「K防疫」を強調したにもかかわらずだ。今は隣国の日本よりはるかに深刻な状況だ。K防疫は本当に成功したのだろうか。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日の国務会議で「感染者、重症者、死者ともに増加していて、オミクロン株まで重なり、非常に厳しい状況に直面した。政府は特別防疫対策の成功にK防疫の成敗がかかっているとうい覚悟で力量を総動員している」と明らかにした。

 
これに先立ち先月21日の「国民との対話」では「政府は5000人から1万人まで感染者数が増える可能性があるとみて対応した。今後、感染者数が増加する場合は感染者増加数は問題ではなく、増加した感染者、重症者数に我々の医療体系が対応できるかどうかの問題だ」とも述べた。

◆80%が接種完了したが、なぜ

しかし現在は1万人どころか5000人の新規感染者数でも危機を迎えている。首都圏の重症者病床は90%近く埋まり、死者数は増えている。大統領が公言したように本当に新規感染者が1万人になればどうなるのか。専門家は医療システムが崩壊すると警告する。

正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)大統領候補は6日、国会選挙対策委員会の会議で「市民の犠牲に頼ってきたK防疫システムの予告された失敗だ。感染者数1万人まで対応できるという政府の豪語は5000人水準でまひ状態になった。在宅治療は在宅隔離と変わらず、言葉ばかり先走る公共医療体系がまともに準備できていなかった結果」と批判した。

当初、政府はワクチン接種率が高まれば「ウィズコロナ」が可能だと主張した。ところが80%がワクチン接種を完了した現在はどうか。性急に防疫を緩和した後、パンデミックがさらに深刻になった。オミクロン株までが重なり、将来が不透明だ。一方、日本は一日の感染者数が100人台にすぎない。数日間、死者も出なかった。

◆高い韓国の致命率

他国の状況と比較しても同じだ。6日のアワー・ワールド・イン・データの資料を見ると、韓国の致命率は1.46%で世界平均より高く、ドイツ、日本、シンガポールと比べてはるかに深刻だ。特に英国より4倍以上も高い。BTSのコンサートに5万人が集まった米国も韓国より致命率が低い。いったい何が問題か。

原因は2つある。それは高齢層の突破型(ブレイクスルー)感染と病床不足だ。高齢患者が適時に治療を受けることができないのだ。おそらく初期のワクチン不足事態が主な原因とみられる。韓国は初期にワクチンが不足し、1・2回目の接種期間を延期した。ワクチンの種類も影響を及ぼした。

2つ目の問題は病床の確保だ。政府は感染者急増を予想した。その代わり重症者管理を核心とした。しかし結果はまともに対応できなかった。首都圏の重症者病床の稼働率は90%に達する。病床がなく救急車を乗り換えて待機しているのが実情だ。コロナでない他の危急患者は病床の配分を受けるのも難しい状態だ。

◆続く国民の犠牲

文大統領は7日の国務会議で「防疫の壁をまた高めるしかない政府の避けられない措置に対して国民に理解を求める。強化された防疫措置はコロナ拡大遮断だけでなく、自営業者の困難も考慮して決めた」と明らかにした。またも国民の犠牲を要求したということだ。

コロナがいつ終息するかは分からない。当分はまた国民が犠牲になるかもしれない。しかし政府が国民を失望させることがないことを望む。準備もできていない状態で防疫を緩和しては強化し、こういうことが繰り返されてきた。もう国民は大統領の「K防疫」という言葉も聞かないことを望む。

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    2021.12.11 10:15
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