韓国、混沌のウィズコロナ…「日常の回復を」vs「苦労が水の泡に」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.11.06 11:05
「感染者が増えれば防疫指針がいつまた強化されるか分からないので今週末にクラブに行っておくと話す友人もいる。ウィズコロナと同時にまさにアノミー状況だ」。
段階的に日常生活を取り戻していくための「ウィズコロナ」が始まり、この1週間に会食や同窓会などの集まりにすでに3回も参加したという30代の会社員キム・サンジンさん(仮名)の言葉だ。アノミー(Anomie)とは法や信頼が揺らぐ社会的な不安定状態を意味する。ワクチンパス(接種証明・陰性確認制)制度定着のために政府が設定した導入期間にあちこちで逸脱が表れている。
20代男性のパクさんは最近、ある飲食店から文字メッセージを受けた。「7日まではワクチン未接種者も利用可能」という内容だった。7日までは導入期間なので防疫措置を違反しても処罰を受けないという点を悪用した客引き行為だ。パクさんは「2年間ほど集まりを避けてきたが、ハロウィン関連のニュースを見ると自分以外はみんな遊びに行っているようだった」と話した。