「母の透析を…」電話300回…これが韓国の医療現実(1)
70代のAさんは先週、新型コロナ陽性と判明した。Aさんは15年前から血液透析をしている末期腎不全症患者でもある。しかし透析が可能な隔離病床がなく、自宅で待機しなければならなかった。月・水・金曜日に定期的に受けてきた透析ができなくなった。体に尿毒(尿から排出される老廃物)がたまり始めた。病床待機4日目になると体温が39度まで上がり、嘔吐が始まった。それでも保健当局から病床配分の連絡はこなかった。
Aさんの息子・娘3人は仕事を中断して全国の病院に電話を数十件ずつした。2日後、かろうじてある療養型病院に入ることができた。しかし透析中にショックで心筋梗塞が起こった。透析は2時間で中断された。担当医は「肺がひどく損傷していて、これ以上は治療が難しい」とし「大きな病院に行かなければいけない」と話した。しかし病床がないため移ることはできなかった。