オミクロン株、全大陸に拡散…スイス、冬季ユニバーシアード中止
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.30 09:13
世界中に急速に広がる新型コロナウイルス感染症の新たな変異株オミクロン(B.1.1.529)を遮断するため、各国が防御幕の構築に乗り出した中、今年のユニバーシアード冬季大会も中止となった。日本・イスラエルなどは全面入国禁止に着手した。英国は今年7月以降維持してきた「ウィズコロナ」(段階的日常回復)を事実上放棄し、マスク義務化を開始した。米国は「第5波の可能性も高い」とし、オミクロン株拡散を既定事実とみなした。
オミクロン株は現在15カ国以上、全大陸に広がっているものと推定される。アジアでは香港で3人の感染事例が発見された。日本政府は28日、アフリカ・ナミビアから入国した日本人1人がオミクロン株に感染しているか調査中だ。欧州では英国・オランダ・ドイツ・イタリア・ベルギー・デンマーク・チェコ・オーストリアで感染者が出た。ポルトガルでは29日、プロサッカーチーム・ベレネンセス所属の選手・スタッフ13人が集団でオミクロン株に感染したことが確認された。南アフリカを旅行した選手1人から集団感染したものと推定された。フランスでは8件の疑い事例を分析中だ。カナダ・オンタリオ州政府は28日、ナイジェリア旅行客2人がオミクロン株に感染したと発表し、変異株は北米大陸にも侵入した。
オミクロン株拡散を懸念し、2021年冬季ユニバーシアードが中止された。大会主催者側は29日、声明を出して「パンデミックの非常に変化が激しい進行状況と旅行制限により、学生選手のための最大の総合スポーツイベントの開催が不可能になった」とし「これまで大会のために熱心に準備してきた世界の選手たちを歓迎することができなくなってもどかしく、非常に残念だ」と述べた。今回の冬季ユニバーシアードは50カ国から約1600人の大学生選手が参加し、来月11~21日にスイス・ルツェルンで開催予定だった。