【時論】韓国大統領候補はどれほど「公正」を理解しているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.16 11:31
テレビ番組「私は歌手だ」が初めて放送された当時、歌手同士を競争させる過酷さが論議を呼んだが、今ではもう数多くのサバイバル番組が放送されている。もう大衆芸術界ではサバイバル番組に出て合格と脱落を分けるのが基本値になった。
こうした流れは大衆芸術界に限られたものでなく韓国社会全体の兆候だ。政界で最近話題になっている青年層は、こうした過酷な状況が日常、正常になった世の中で育った人たちだ。競争で生き残っても得られるものが不透明になった世代でもある。暴騰した住宅価格から気候危機にいたるまで、未来を楽観するどころか計画するのも難しい。生活の基本値は過酷だが、期待値は虚しい。
与党・共に民主党と最大野党・国民の力が選出した2人の大統領候補ともに青年の心を引こうと苦労している。今まで出てきた青年関連の公約を総合すると、両候補の共通点は公正を約束したという点だ。望ましい話だが、選挙のキーワードとして公正がどれほどの役割をするかはまだよく分からない。