【社説】超連結社会の恐怖を確認させたKT通信障害=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.26 11:06
携帯電話が機能しなければ生活もストップする。簡単な検索はもちろん、クレジットカード決済や証券取引など普段は当然のことだと感じていたサービスがいとも簡単に無力化するのを目撃しながら、いま我々が暮らしている超連結社会がどれほど脆弱であるかを逆説的に実感させた。昨日(25日)のKTサービス障害が警告した現実だ。
25日午前11時前後の約40分間ほどインターネット検索をはじめ、各店舗の決済システム、証券取引システムなどKTが提供する多くのサービスが機能しなくなった。昼休みのオフィス街のデリバリーアプリ注文が中断したほか、非対面授業中だった大学生の授業参加アプリが途切れるなど大韓民国全体が混乱した。KTは当初「大規模なDDoS攻撃のため」と発表したが、約2時間後には「ルーティング(ネットワーク経路設定)エラー」だとして政府と追加で具体的な調査をすると明らかにした。特定勢力のDDoS攻撃であれ単純な技術的エラーであれ、今回のKTのサービス障害は現在の大韓民国の便利な超連結社会が実際にはどれほど脆弱であるかを表したという点で恐怖を感じさせる。我々がどれほど独占的な通信企業のサービスに日常生活を依存しているのか、そしてこうしたサービスに障害が発生する場合にどれほど大きな費用を支払うことになるのかを直接・間接的に確認したからだ。