韓国の社会保障費用、OECD加盟国中で最も速く増加(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.26 10:24
韓国では社会保険料の負担が急激に増えている。いわゆる8大社会保険が徴収した昨年の保険料総額は151兆ウォン(約14兆7000億円)に達する。2010年74兆ウォンからほぼ倍増したもので、国内総生産(GDP)の7.8%に達する規模だ。この期間、社会保険料の年平均増加率は7.4%で、GDP増加率4.3%の1.7倍近くになる。社会保険料の負担増加が所得増加よりも速く、税金とあわせて可処分所得が経済成長率と同じくらい増えない要因となっている。
社会保険料は原則的に受益者負担原則で運営されている。すなわち、受給する社会保険給与に必要な費用を徴収するものなので、社会保険料を負担した分、福祉水準が高まったとみることができる。ところがこのような社会保険サービスは受けるときは良いが、それに必要な費用は負担になる。したがって社会保険料負担増加の原因と展望、そして持続可能性について、現時点で点検する必要がある。8大社会保険の中でも国民年金・健康保険・長期療養保険・雇用保険・産災保険など5大社会保険に目を向けなければならない。公務員年金・軍人年金・私学年金など3大職域年金は政府支援が多いためここでは論外とする。