ノーベル文学賞は難民出身の小説家グルナ氏
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.08 06:46
今年のノーベル文学賞受賞者はタンザニア生まれの小説家アブドゥルラザク・グルナ(Abdulrazak Gurnah)氏(73)が選ばれた。東アフリカの植民の歴史に基盤を置く作品を発表してきたた作家だ。スウェーデン・アカデミーは7日午後1時(現地時間)、「文化・大陸間の狭間に置かれた難民の運命、植民主義の影響を、妥協なく、同情的に洞察した」と受賞の理由を明らかにした。
グルナ氏はタンザニア・ザンジバルに生まれ、1960年代に難民として英国に渡った。1980年代に英語で発表した序盤の作品は移住の経験を基盤としている。第4作の小説『Paradise』(1994)で広く人々に知られるようになった。タンザニアで育った少年の話を通じて第1次世界大戦中の東アフリカの植民歴史を描いてブッカー賞最終候補に入った。