【コラム】中国から圧力受ける豪州が米国に密着、アジア安保地形が変わる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.04 15:33
1958年7月に米国と英国が「相互防衛目的の原子力利用協力協定」を締結した背景には「スプートニクショック」があった。前年にソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げて地球の軌道に乗せるのに成功すると、科学技術分野でソ連を圧倒していると信じていた米国人は大きな衝撃を受けた。
危機感が強まると、米国は大西洋を渡って英国と手を握った。共通の敵のソ連に対抗するために核技術を共有することにした。米国は54年、世界初の原子力潜水艦USSノーチラス(Nautilus)開発に成功していた。協定のおかげで英国は米国から原子炉技術を受け、原子力潜水艦建造時点を操り上げることができた。