【時視各角】『イカゲーム』、そのルーツ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.29 13:51
数年前までは1000万人の観客が劇場に詰めかけ、映画シーズンと言われていた秋夕(チュソク、中秋)。今年の秋夕の勝者はなんといってもNetflix(ネットフリックス)のドラマ『イカゲーム』だった。映画『モガディシュ』が350万人を動員してコロナ禍で久しぶりに善戦を見せていたが、韓国ドラマとして初めてNetflix全世界1位にランクインした『イカゲーム』とは比べ物にならなかった。OTTチャートである「FlixPatrol」によると、『イカゲーム』は28日現在、ドラマが配信されている83カ国のうち76カ国で1位となっている。米国・英国・フランス・ドイツ・日本などでヒットを飛ばした。ワールドランキング点数は830点満点中822点でこちらも今年1位だ。今年に入って800点を超えたドラマは『ペーパー・ハウス』(スペイン)、『セックス・エデュケーション』(英国)の2本だった。
『イカゲーム』は人生の奈落の底に落ちた人々が巨額の賞金を獲得するために命をかけて生存ゲームを繰り広げる。デスゲームジャンルに、物神主義と極端的な生存競争という社会的メッセージ、特有の新派コード、「ムクゲの花が咲きました」(「だるまさんが転んだ」に似た遊び)などの伝統的遊び文化を組み合わせている。国内よりも海外の好評のほうが多い。海外ファンの間で「タルゴナ(カルメ焼き)作り」SNSチャレンジが起こり、米国10代にはYouTubeより人気だというゲームサイト「ROBLOX(ロブロックス)」には「ムクゲの花が咲きました」など『イカゲーム』関連の遊びゲームが相次いで取り入れられている。グローバルオンラインショッピングモール「eBay」にはタルゴナセットや洋銀(ヤンウン)弁当(昔のアルミ弁当箱のようなもの)、ジャージ(運動服)など非公式グッズまで登場した。