【社説】北朝鮮の度重なる挑発と無理な要求に断固と対応しなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.29 11:33
北朝鮮がきのう朝、短距離ミサイルと推定される飛翔体を東海上に向け発射した。今月に入り3回目のミサイル挑発だ。発射20分後には北朝鮮の国連大使が国連総会に出て韓米合同演習と戦略兵器の韓半島(朝鮮半島)周辺への配備を永久に中断するよう要求した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会で終戦宣言を提案したことに対する北朝鮮式の反応だ。一言で話にならない。韓米合同演習は北朝鮮の脅威に対する防衛次元で行われているもので、必要な場合に戦略資産を持ってきて北朝鮮の挑発と誤判断を抑制しているものだ。
北朝鮮がこのようにつじつまのあわない主張をはばからずに展開しているのは、核とミサイルをてことして韓半島情勢を揺さぶり要求事項を貫徹させることができるという信頼から始まったものだ。これに先立ち朝鮮労働党の金与正(キム・ヨジョン)副部長は、韓国が先に誠意を見せれば文在寅政権が望む首脳会談に応じられるということを示唆した。挑発と威嚇の中で平和攻勢を混用する戦術を広げ一方では核能力の高度化を着実に継続していることを韓国政府は見抜き、北朝鮮の挑発と無理な要求に断固として対応しなければならない。これ以上北朝鮮に振り回されてはならない。