手綱が緩んだ物価と政府の誤った判断=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.09.18 13:45
「最近の物価騰勢を主導した前年同期比による効果および一時的な供給衝撃などは、下半期に向かうほど徐々に解消されるはず」。今年5月の消費者物価が前年同月比2.6%上昇し、9年1カ月ぶりの最大上昇幅になると、当時の洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官が述べた言葉だ。しかし「物価は安定する」という政府の発言は色あせていく状況だ。
消費者物価上昇率は8月まで5カ月連続で前年同月比2%台の上昇率を維持し、8月には上昇率が2.6%となり、5月と7月に続いて今年の最高値となった。消費者が日常で感じる体感物価はこれより大きく上がった。購買頻度が高い141品目を選んで作成した「体感物価指数」と呼ばれる生活物価指数は先月3.4%上昇し、消費者物価より上昇幅が大きかった。特に最近は秋夕(チュソク、中秋)用飲食品の価格が大きく上がったうえ、ウォン安ドル高、災難支援金給付など物価上昇要因が増えているため、しばらくは物価の上昇が続くという予想が多い。