韓国、57万人がトゥー・ジョブの時代
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.10 13:02
京畿道始興(キョンギド・シフン)の中小製造企業で働くソさん(37)は、6カ月前から副業で配達のアルバイトをしている。仕事が多かった時期には、残業手当で足りない収入を補っていたが、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態以降は仕事量が減ったためだ。ソさんは平日には仕事の後に4時間程度、週末には10時間程度バイクに乗って食堂街とマンション地域を往復する。ソさんは「平日は5万ウォン(約4680円)、週末には10万ウォン稼ぐのが目標」と話す。
韓国で、収入が減って本業と副業を併行する、いわゆる「トゥー・ジョブ族」が増えている。
新型コロナ感染拡大による景気後退の深刻化、週52時間勤務制の施行に伴う労働時間の減少、プラットフォーム労働の拡大、雇用条件の悪化など、様々な理由が作用したものと分析される。9日、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)国民の力議員が韓国統計庁のマイクロデータを分析した結果によると、本業以外の仕事をする「副業者」の数は、7月現在で56万6000人を記録した。前年より19.1%も急増しており、2003年の関連統計開始以来、最多(7月基準)だ。