【私は狙撃する】全斗煥と戦い金正恩と共生? 統一部長官様、矛盾ではないですか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.26 12:07
◇統一後に北朝鮮をどのように断罪するだろうか
韓国社会は数十年にわたり日帝強占期、そしてその後の民主化時代に至るまでに起きた辛い歴史に対し持続的な断罪を加えてきました。現執権勢力が暇さえあれば利用してきた「土着倭寇」という新造語の中には親日反民族行為者に対する強力な非難の意志が溶け込んでいます。済州(チェジュ)4・3事件、麗水(ヨス)・順天(スンチョン)10・19事件など解放期の混乱の中で起きた深刻な理念対立の痛みは特別法制定を通じて真相を調査し、罪のない被害者を分類して賠償・補償を進める方向に進んでいます。これをはっきり目撃している韓国の青年は北朝鮮に対し同様の要求をするほかありません。いや、そうした過程がなければ完全な統一だと認めるのは難しいです。
統一国家の正統性が現在の北朝鮮執権勢力との交渉よりは人権と民主主義という普遍的価値を守る過程の中で成立しなければならない理由です。4・19と5・18当時に発砲を命令した人たちに対する歴史的な断罪が韓国の民主主義の自負心であり指向点です。それなら、たとえ北朝鮮と国家連合や連邦制統一論を推進するとしても最終的に統一国家を形成するには統合過程の中でこれまで韓国がしてきた史観と制度に統合しなければなりません。そうでなければその結果は非民主的なものになりかねず、いまの韓国の国制よりも退歩するほかありません。