【社説】北朝鮮が「蛮行」しても「平和」を話す韓国大統領
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.09.26 12:54
韓国の国民が北朝鮮軍に殺害され、その遺体が燃やされたが、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨日の「国軍の日」行事で北朝鮮の蛮行に言及しなかった。記念演説で「平和」は6回も強調したが、北朝鮮の野蛮な行動を批判して警告するメッセージは一言もなかった。軍統帥権者として当然、この問題を断固たる態度で問いただすべきだった。
22日に西海(ソヘ、黄海)上で韓国海洋水産部の公務員イさん(47)が北朝鮮軍の銃で殺害された事件の本質は、非武装の民間人に銃を乱射して生命を奪ったという点だ。北朝鮮は否認しているが、海上で油をかけて遺体を燃やした後、海に遺棄した状況が表れている。焼かれた遺体は西海上に漂っているはずだ。家長を亡くした遺族の悲しみは言葉で表すことができない。韓国国民は惨めな思いを越えて怒りを感じている。