【コラム】中国もアフガンの泥沼に陥るのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.23 11:12
2000年11月、当時駐パキスタン中国大使の陸樹林がアフガニスタンのタリバン指導者ムハマド・オマルと接触したことがある。この時、オマルはアフガニスタンが中国を攻撃する基地として利用されることはないが、アフガニスタンに入ってきて隠れている中国新疆分離主義者の追放は断ると話したという。タリバンが再執権した今、中国の懸念はまさにこの点から始まる。
タリバンはイスラム・スンニ派だ。そして新疆ウイグル地域を中国から分離させて東トルキスタン国家を建設するとして闘争している武装組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」もまたスンニ派だ。タリバンはイスラム急進主義を広めることが存在理由だ。そのようなタリバンが中国政府の新疆ウイグル地域のムスリム弾圧にただ沈黙するだけはできないだろうという分析が多い。タリバンは執権初期に経済的支援を得るために中国に融和的な態度をしばらく取るかもしれないが、パンを得るために宗教的同質感を放棄するような組織では決してない。