韓国、新型コロナの急増で医療システムはギリギリ…重症患者病床はまもなく飽和状態(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.12 07:56
新型コロナ感染者が史上初めて2000人台を突破し、新型コロナの流行がこれまで経験したことのない未曽有の局面に入っている。直ちに使える重症患者の病床が「ゼロ」となっている地域もある。病床確保に赤信号が灯ると、韓国政府は昨年に続いて民間病院に最大1.5%水準の病床動員令を下す方針を検討中だ。防疫当局はすでに1カ月前に「8月中旬に2000人台の感染者が発生するだろう」と予測していたが、これにしっかりと対処できなかった。
11日、中央災害安全対策本部はこの日0時基準で新規感染者が2223人(地域社会感染2145人)発生したと明らかにした。2000人台発生は韓国で初めて感染者が確認された昨年1月20日以降569日ぶりに初めてだ。中央災害安全対策本部は「初期感染力が大きく、伝播力の強いデルタ株のせいで遮断に困難を強いられている」とし、「疲労感が大きくなり、移動量の低減効果がかつてのようにはっきりと現れないのも難しい要因」と明らかにした。中央事故収拾本部のパク・ヒャン防疫総括班長はこの日、ブリーフィングで「第3次流行で週間平均250人が死亡したとすれば、現在は20人台を維持している」として「療養病院と高危険群に対する予防接種の効果」と話した。死亡者は減ったが、重篤患者は連日急激に増加している。