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【時視各角】金与正副部長も驚く下命の威力

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2021.08.10 12:01 Googleで中央日報を読み逃さない
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訓練ない同盟を楽器のないオーケストラに例えたのはクリストファー・ヒル元国務次官補だった。ヒル氏は韓国紙に寄稿し、「北朝鮮は常にそうだったように韓米連合訓練に反対するのは明白だ。中国とロシアも米国が解氷を逆流させると非難して反対するだろう」と書いた。金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が「希望か絶望か」選択しろと脅迫したのに続き、中国外相が同調した姿がまさにそうだ。ヒル氏が寄稿したのは2018年2月のことだ。その後、韓米同盟オーケストラは主要楽器が抜けて半分になったが、今回さらに縮小されることになった。

「常にそうだったように」という表現のように、北朝鮮の連合訓練中止要求は昨日今日のことでない。ところが本当に理解できないのは北朝鮮の訓練中止圧力が続くたびに出てくる韓国内部の反応だ。時系列で一度振り返る必要がある。

 
今年1月の第8回労働党党大会で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は「3年前の春の日」に言及しながら連合訓練の中止を要求した。

バイデン政権の初年度であるため、3月に予定された前半期の連合訓練は米国の新しい対北朝鮮政策の試金石と考えたのかもしれない。その直後、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「連合訓練について北と協議することが可能」と発言すると、「訓練を敵に尋ねてするのか」という批判が強まった。続いて李仁栄(イ・インヨン)統一部長官と与党議員35人が訓練の延期または中止を要求した。にもかかわらず3月に訓練が実施されると、金与正副部長は「まぬけな選択」などと暴言を浴びせた。

5月の韓米首脳会談の後、文大統領がまた連合訓練に言及した。「コロナで大規模な訓練は難しいだろう」とし「米国側も米朝関係を考慮して判断するのでは」と発言した。その間、南北首脳間で親書が交わされ、連絡チャンネルの復旧が発表されると、金与正副部長はあたかも請求書を送るように訓練中止に圧力を加えた。その結果、大きく縮小された8月の訓練が実施される。この数カ月間を振り返ると、南北の動きが絶妙に噛み合っている点を否めない。このように北朝鮮に合わせるのは、文在寅政権の任期内に南北首脳会談をまた実現させるためという見方が強まるのも不思議でない。

国会議員74人が軍事訓練を延期しようと連判状に署名したのは初めてのことだ。これら議員が前に出した理由は、連合訓練が韓半島(朝鮮半島)に緊張をもたらすということだ。北朝鮮の論理に支持すると同時に、韓米連合訓練は防御用という政府の公式立場を与党議員が連名で否認したのと変わらない。

議員だけでない。次期国立外交院長の内定者は訓練の延期や縮小でなく露骨に訓練無用論を話した。51対1というの顕著な南北間の国力差を考えると訓練する必要はないという主張だ。良い公演会場と楽器さえあればリハーサルをせずに演奏会に出てもかまわないという発想だ。オーケストラの演奏会とは違い、軍が出動する状況は予告なく訪れる。

こうした発想をする人物を青瓦台は「外交安保全般に幅広い理解と専門性を備えている」として次官級の職責に抜てきした。卒業すればすぐに外交官になる人たちを教え、政府の意思決定と政策設計の下絵になる研究を遂行する責任者の席を任せたのだ。このため金正恩・金与正兄妹は快哉を叫ぶ状況だ。

金与正副部長の下命の威力に最も驚いているのは金与正本人かもしれない。昨年6月に「法律でも作れ」といって北朝鮮ビラ問題に言及すると、直ちに効果が表れるとは予想していなかったはずだ。このような事例が繰り返されれば金与正副部長が自己確信の罠にはまる。「私の発言は必ず実現する」という間違った信念が生じるということだ。次に金与正副部長がどんな請求書を送って下命するのか心配になるしかない。

イェ・ヨンジュン/論説委員

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    2021.08.10 12:01
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    韓米連合訓練が結局、16日から縮小された規模で実施される。写真は過去に実施された指揮所訓練で韓米軍の将兵がバンカーで訓練状況を見守る場面。 [写真 米空軍]
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