ジュリーの壁画まで登場…どん詰まりの韓国大統領選ネガティブ・キャンペーン(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.30 08:30
このような動きをめぐり、極端な与党支持者の逸脱に見なすこともできるが、与党指導部はこれを事実上あおったりほう助したりした。民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表は12日、メディアインタビューで「ジュリーと呼ばれる方を大統領夫人に仕えることができるか」とし、秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官は「(ジュリーという人物を)聞いたことがある」として「大統領選候補は本人だけでなく家族、周りの親戚、友達関係、このようなものが全部きれいでなければいけないのではないか」と話した。韓国大統領学研究所のイム・ドンウク(チャ医科大副学長)所長は「ジュリーをめぐる論議はかつてキム・デオプ屏風事件の最新バージョン」とし「相手の攻撃を選挙キャンプが直接せず、支持者を動員している。ネガティブ・キャンペーンがさらに巧妙であくらつになっている」と指摘した。
「ジュリー壁画」をめぐって野党では強く糾弾した。崔在亨(チェ・ジェヒョン)前監査院長は「これは低質な誹謗中傷、政治暴力であり、人格殺人で怒りを禁じ得ない」として「表現の自由という名前で民主主義を退行させる行為を許してはならない。汚い暴力を直ちに中断せよ」と促した。国民の力の河泰慶(ハ・テギョン)議員は「過去のある女性は大統領夫人になってはならないという常識外れの主張を民主党の名でしたいのか」として「自称フェミニストの文在寅(ムン・ジェイン)大統領が立ち上がって阻止せよ」とした。