コロナ、若ければ大丈夫?重症患者の統計にひと月で大きな変化=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.28 15:00
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)第4波開始後、重症患者が大きく増えている。特に若年層の割合が増え、50代以下が10人中6人の割合を占めている。専門家は、感染者の規模が大きくなれば時差を置いて重症患者が増えるおそれがあると警告してきたが、懸念が現実となっている。それでも、高齢層でワクチン接種の効果が出て、感染者の発生が抑制されたため、全体の重症化率(感染者中、重症化または死亡した割合)は大きく上がっていない状態だ。
27日、韓国疾病管理庁中央防疫対策本部によると、同日基準で新型コロナ重症患者は269人だ。重症患者とは、高流量酸素療法、人工呼吸器、ECMO(エクモ、体外式膜型人工肺)、CRRT(持続的腎代替療法)などで隔離治療中の患者を指す。ひと月前の先月28日の141名と比べると2倍に近い。ワクチン接種で全体的な重症化率が低下し続けたにもかかわらず、新規感染者が連日1000人台となるなど、前例のない増加を見せ、重症患者も増加しているとみられる。重症患者は、今月中旬には150人前後を維持していたが、20日には200人台に増えた後、右肩上がりの曲線を描いている。200人台の重症患者は2月以来初めてだ。