韓国、自営業者の負債832兆ウォン…借金して借金返す状況も限界に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.15 09:12
韓国銀行も6月の金融安定報告書で「新型コロナウイルス流行後に対面サービス業を中心に自営業者向け貸付が大幅に増加した中、高金利貸付の割合も大きくなり、自営業者向け貸付の質が悪化した」と評価した。負債を返す能力も落ちている。自営業者の所得比の負債比率は2020年3月の195.9%から昨年末には238.7%まで悪化した。
問題はこれからだ。新型コロナウイルスの感染拡大傾向が強まり売り上げ減少は避けられない状態だ。来年からは最低賃金も9160ウォンに5.1%引き上げられる。延世(ヨンセ)大学のソン・テユン教授は「今回の最低賃金引き上げは経済状況の正常化を想定して定めた数値。新型コロナウイルスの感染再拡大で売り上げは減るのに費用負担が大きくなれば自営業者の負債問題も深刻化するほかない」と話した。
年内に予想される基準金利引き上げも変数だ。金融研究院は短期貸付関連金利が1%上がる場合、自営業者の追加利子負担は3兆6000億ウォンになると試算した。