韓国、自営業者の負債832兆ウォン…借金して借金返す状況も限界に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.15 09:09
ソウル・城東区(ソンドング)で18年にわたり食堂を運営してきたソンさん(56)は先月銀行から2000万ウォン(約192万円)を借り入れた。新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年5月に3000万ウォンを借りたのに続く2回目の借り入れだ。今回の借入金は賃貸料と既存の借り入れの利子を払うのに使っている。ソンさんは「新型コロナウイルスで売り上げが減りお金を借りて借金を返すほかない。「それでも7月に入り良くなるだろうという希望を持っていたが、社会的距離確保が強化されこうした希望まで消えた」と話した。
832兆ウォンに達する自営業者の負債の爆発力が大きくなっている。首都圏に事実上通行禁止水準である社会的距離確保第4段階が始まった上に、来年の最低賃金が上がり限界に至ったという声が出ている。
韓国銀行によると、3月末基準で自営業者245万6000人の借り入れ規模は831兆8000億ウォンだ。個人事業者向け貸付541兆ウォン、家計向け貸付290兆8000億ウォンを合わせた数値だ。韓国の企業向けと家計向け貸付の27.1%を占める。韓国銀行が自営業者向け貸付の統計を集計し始めた2012年以降で最大値だ。自営業者は事業者登録をした後に個人事業者向け貸付や、個人資格で家計向け貸付を受けられる。