「勝てば味方」vs「味方だけが味方」…おかしな韓国の大統領選挙政局
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.27 10:58
月曜日の出勤途中にタクシーの運転手に「次の大統領はだれになりそうか」と尋ねた。すると「尹錫悦(ユン・ソクヨル)、崔在亨(チェ・ジェヒョン)、金東ヨン(キム・ドンヨン)のだれかだろう。だれであれ勝った人がわれわれの味方だ。無条件で政権を変えなければならない」という答が返ってきた。各種世論調査で政権維持論を圧倒する政権交代論の堅固な実体が感じられた。前回のソウル市長補欠選挙の際に「安哲秀(アン・チョルス)であれ呉世勲(オ・セフン)であれ、だれであれ」と叫んでいた人たちが、今回は「政権交代ならだれであれ」という声を出す。
支持層の切実さは大統領選挙走者にも影響を与える。尹錫悦前検事総長側の核心スタッフは筆者に「政権交代を望む有権者が尹錫悦より崔在亨を支持すればわれわれは心から助けるだろう」と話した。また、崔氏を支持する野党「国民の力」の核心関係者は、「崔氏は本人が大統領になりたいという思いより、無条件で政権交代に寄与したいという思い」と話した。野党圏の好事家の間で「尹大統領・崔首相」「崔大統領・尹法務部長官」の組み合わせがすでに広まっているのもこうした雰囲気のためだろう。